紅茶を楽しむコツ

アイスティーが濁る"クリームダウン"とは 濁らないコツ、安全性や味への影響はある?

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「アイスティーを作ったら白く濁ってしまった!」

という経験はありませんか?

美味しくできていなさそうでガッカリしたり、お腹を壊さないか不安になってしまったのなら、ぜひこの記事を読んでみてください。

  • 濁ったら問題があるのかどうか
  • 透明感のあるアイスティーに仕上げるコツ

がまとめてあります。

楽しいティーライフのお役に立てれば嬉しいです。

アイスティーの濁りの原因

そもそも、なぜアイスティーは濁ってしまうのでしょうか。

それは、紅茶が冷える過程で茶液の成分タンニンとカフェインが結合してしまうから。

この結合分子は光を屈折させるので、白く濁って見えてしまうのです。

この白濁する現象は「クリームダウン」と呼ばれており、アイスティーにつきもの、かつ完璧に防ぐのはなかなか難しいというクセ者です。

濁ったら問題あるの?

では、アイスティーが濁ったら問題はあるのでしょうか?

結論は

「見た目を気にしない場合はほぼ問題ない

です。

味や香り、安全性は変化していないのでご安心ください。

アイスミルクティーにしたり、濁りが目立たないカップに入れるのであれば、気にしなくても大丈夫です。

濁っただけでお腹を壊すこともありません。

見た目は味の感じ方に影響を与えますし、非常に敏感な方はザラつきを感じるとも言われますが、個人的には気にしすぎなくてもよいように思います。

濁らせたくない時は?

とはいえ見た目がどうしても気になることもありますし、お客様にお出しする時にはきれいに澄んだアイスティーを作りたいですよね。

自分のために美しいアイスティーを淹れたい時だってあります。

ですので、ここからは濁りを防ぐコツをご紹介していきましょう。

急冷する

ゆっくり時間をかけて冷やすと濁りやすいので、なるべく速く冷やしましょう

ポイントは氷の粒の大きさカップの温度

粒の小さい氷の方が表面積が大きく茶液の熱を効率よく奪ってくれるので、アイスティーを作るには向いています。

また、グラスの温度が高ければ、紅茶が冷えるのに時間がかかってしまいますよね。

熱湯で抽出したら、氷を入れてある別のグラスに茶液を移すのがベストです。

もし抽出に使ったカップで冷ますのであれば、氷をたっぷりと使いましょう。

熱湯を注ぐ時にはグラスが割れないようにお気を付けください

氷に当たるようにしながらゆっくり注げば割れにくいのですが、絶対に大丈夫とは言い切れません。

耐熱グラスを使うのがおすすめです。

濁りにくい茶葉を使う

茶葉の種類によっても濁りやすさが違います。

タンニンの含有量が多いほど濁りやすいので、濁らせたくない場合はタンニンが少ないものを選びましょう。

例えば

  • ニルギリ
  • キャンディ
  • キームン
  • ジャワ

などの渋みが少なくあっさりした味わいのものは濁りにくいと言えます。

反対に、アッサムなどの重厚感が特徴のものはタンニンが多い傾向にあります。

アッサムもおいしいアイスティーにできるのですが、濁りという観点からはおすすめできません。

ただ、ミルクとの相性がよい茶葉なので、アイスミルクティーにするなら問題ありません。

もちろん、見た目を気にしないならミルク無しでもOKです。

なお、フレーバードティーの場合は茶葉の産地が分かりにくいので難しいですが、渋みが少なく軽やかなものはタンニンが少ないと考えられます。

抽出時間を短くする

抽出時間が長いとタンニンも多く出るので濁りやすくなります。

茶液の透明感を重視するなら抽出時間を短くするのも手です。

物足りなく感じそうなら、フレーバーや茶葉の香りが強めのものを選ぶのがよいでしょう。

砂糖を加える

砂糖はタンニンとカフェインの結合を防いでくれます。

甘みを付けても構わない時は砂糖を入れてみてください。

氷に入れる前のまだアツアツの茶液にお砂糖を加え、しっかり溶かしましょう。

冷やすと甘みを感じにくくなるので、お砂糖は「多いかな?」と思うくらいで大丈夫です。

水出しする

最も確実な方法は「水出し」でしょう。

最初から冷水を使うことで冷める過程を省くことができ、タンニンとカフェインの結合が起こりにくくなります。

ただし、安全のために下記の点にはご注意ください。

  • 水出しOKの茶葉を使う
  • 清潔なポットを使う
  • 冷蔵庫で保管し早めに飲みきる

なお、水出しだと紅茶感が薄めのあっさりした仕上がりになります。

というのも、紅茶のおいしい成分は高温のお湯でないと抽出されにくいからです。

濃厚でコクがあるアイスティーにしたい場合は、お湯を使う方法がおすすめです。

まとめ

以上、アイスティーの濁りについてのまとめでした。

味や安全性はほぼ変わらないので、濁ったからと言ってガッカリしすぎないのも大事かなあと思います。

見た目へのこだわりにもメリハリを付けつつ、楽しいティーライフをお送りくださいませ♪

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