紅茶の豆知識

アールグレイってどんな紅茶?定義や名前の由来、産地、飲み方などの豆知識

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知名度の高い紅茶ランキングがあればトップ争いに食い込むだろうな・・・と思うほど有名な「アールグレイ」

なんとなく爽やかな香りのイメージはあっても、産地や名前の由来はあまり知られていないかもしれません。

この記事では

  • どんな紅茶がアールグレイと呼ばれるのか
  • 名前の由来は何か
  • どう飲むと美味しいのか

など、知っているとアールグレイがもっと楽しみやすくなる話をご紹介します。

ちょっとした雑学にもなるので、気楽に読んでいただけると嬉しいです。

アールグレイとは

まずは「アールグレイ」の定義について。

アールグレイはフレーバードティー(着香茶)の一種で、柑橘果実ベルガモットの香りをつけた紅茶です。

メーカーによって特徴はやや異なりますが、爽やかでスッキリとした雰囲気のものが多いように思います。

ベルガモットとは?

ベルガモットはミカン科の植物です。

アールグレイに使われるのは果実の皮から取れるオイルで、柑橘らしい爽やかな香りが特徴です。

ベルガモットの果実

食品の着香のほか香水、アロマオイルにも使われるベルガモットですが、苦味が強いので食用には向きません。

主な産地はイタリアですが、近年日本でも栽培されるようになっています。

まだまだ生産量が少ないのでスーパーなどで見かけることはあまりないと思いますが、収穫期には通販で生産者産から直接購入することもできます。

なんとも便利な世の中ですね!

ベルガモットの果実を輪切りにして紅茶に浮かべると、フレッシュな香りがたまらない生アールグレイが楽しめます。

10~12月頃が旬なので、この時期はフレッシュアールグレイティーを味わえる貴重なチャンス!

アールグレイの名前の由来

さて、「アールグレイ」という名前にはどのような意味があるのでしょう?

アールは英語で「伯爵」の意味。

グレイは人の名前です。

実はアールグレイという名前は、グレイ伯爵なる人物を意味する言葉なのです。

アールグレイの誕生に関わったチャールズ・グレイ伯爵は19世紀半ばに英国首相を務めた人物。

グレイ伯爵とアールグレイの関係については諸説あるのですが、そのひとつをご紹介しましょう。

中国土産として献上された「正山小種(ラプサン・スーチョン」というお茶に魅了され愛飲していたグレイ伯爵が、もっと手に入れたいと思い英国の茶商人に作らせた、というエピソードです。

ラプサン・スーチョンの香りは現在では「正露丸に似ている」と表現される独特なものが多いのですが、もともとは龍眼(りゅうがん)というフルーツに似た独特の優美さがありました。

龍眼はライチと同じムクロジ科の植物。
割ったところが龍の瞳に見えることから名付けられた。

ヨーロッパにはない東洋のフルーツ龍眼の香りを再現しようとした結果、シチリア島で栽培されていたベルガモットにたどり着きました。

こうして「ベルガモットの香りをつけたお茶」が誕生し、グレイ伯爵にちなんで「アールグレイ」と命名されたのです。

ちなみに、グレイ伯爵のカントリーハウス「ホウィック」は庭園等が公開されており、ティーハウスでは紅茶を飲むことができます。

アールグレイはこの庭の井戸水に合わせてブレンドされたと伝わっているので、ホウィックはアールグレイの生地とも言える聖地。

日本からはなかなか行きづらい場所ですが、特別な場所ホウィックでアールグレイを味わうのも面白いのではないでしょうか?

Howick, Hall, Alnwick NE66 3LB, UK

Howick Hall Gardens & Arboretum
https://howickhallgardens.com/

The Earl Grey Teahouse
https://www.theearlgreyteahouse.com/

茶葉の産地は様々

ベルガモットの香りがついた紅茶、ということは分かりましたが、茶葉の産地はどこのものが使われるのでしょうか?

実は、産地に決まりはないので色々な場所の茶葉が使われているのです。

アールグレイが誕生した当時、茶葉は中国のものを使用していました。

ですが、現在では様々な産地の茶葉が使われており、中国の他にもスリランカなど幅広い産地が記載されているのを見ることができます。

紅茶は産地によって香味が異なるので、アールグレイも軽やかなもの、重厚感があるもの、クセが強いものなど、産地により微妙に雰囲気が変わってきます。

ベルガモットフレーバーの雰囲気も様々で、爽快系目薬のようにツーンと刺激的なものからマイルドな癒やし系まで実にバラエティー豊か。

同じ「アールグレイ」という名前の紅茶でも、多種多様な味わいがあるわけです。

メーカーによっては何種類ものアールグレイを作って違いを楽しめるようにしています。

ベルガモットの他に別の香りもつけた「○○アールグレイ」なんてのもありますね。

アールグレイは本当に奥が深いので、飲み比べてみると面白いですよ!

おいしい飲み方

ホットのストレートはもちろん、アイスティーにするのも定番です。

特にアイスティーは、カフェなどでよく「アールグレイを使っています!」と書かれているのを見る通り、定番中の定番と言えるでしょう。

アイスティーにはアールグレイと決めている、なんて声も聞くことがあります。

アールグレイのアイスティーは無限にゴクゴク飲んでしまう・・・

他にも、ミルクティーも根強いファンのいる飲み方です。

フレーバードティーにはミルクは合わないと思われがちですが、そうでもありません。

ものにもよりますが、とりわけ茶葉の味がしっかりしているアールグレイはミルクにもよく合います。

柑橘の爽やかさがミルクのまろやかさを引き立てて、さっぱりした飲み心地にしてくれますよ。

アールグレイにも様々な味わいのものがあるので、思いついた飲み方を試してみるのも面白いですね。

当店「くじらの紅茶」でもアールグレイを販売しています!

くじらの紅茶のアールグレイ 商品ページを開く

スリランカ産の上質な茶葉は軽やかさとコクを併せ持ち、ストレート、アイス、ミルクなど幅広い飲み方でお楽しみいただけますよ!

まとめ

アールグレイのご紹介は以上です。

よく見かける紅茶ですが、意外な話もあったかもしれません。

面白く読んでいただけたのなら嬉しいです。

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