紅茶をお店で選んでいる時に、名前や説明書きにOP、BOPなどのアルファベット達を見ることはありませんか?
これは「等級区分」の表記です。
このアルファベット達の意味が分かると紅茶がもっと楽しみやすくなるので、この記事でご紹介していきましょう!
「紅茶の等級区分」とは?
紅茶の等級区分は茶葉の大きさを表すもので、グレードとも言われます。
「グレード」と聞くと品質の良し悪しのようにも思えますが、基本的には単にサイズを表したものです。
ただし中国では、大きさだけでなく香味など様々な要素を審査して等級付けがされているので、これからお話する内容は中国以外の話だと考えてください。
4つの等級 OP、BOP、F、D
紅茶の等級には本当に様々なものがあり、産地によってもバリエーションがあるのですが、
- OP(オレンジ・ペコー)
- BOP(ブロークン・オレンジ・ペコー)
- F(ファニングス)
- D(ダスト)
の4つを覚えておくと理解しやすいかと思います。
OP
オレンジ・ペコーと読む、上記の4つの中で最も大きな茶葉です。
大きさは1cm前後で、細長く、ヨリがかかっているのが特徴。
果物のオレンジの香りがついているわけではありません。
BOP
ブロークン・オレンジ・ペコーと読み、OPよりも細かい茶葉を指します。
F
ファニングスと読む、BOPよりも細かい茶葉です。
D
ダストと読む、最も小さく粉状の茶葉を表します。
茶葉のサイズは抽出時間に関係する
等級区分は品質ではなく茶葉のサイズを示すもの。
では、茶葉のサイズが違うと何が変わるのでしょうか?
ひとつには抽出時間の長さが挙げられます。
サイズが大きな茶葉は、お湯が注がれてからヨリが戻るのに時間がかかるので、抽出時間を長く取る必要があるのです。
時折パッケージに蒸らし時間が書いていない紅茶を目にするかもしれませんが、そのような紅茶も大きさからだいたいの見当をつけられますね。
OPなら3~5分、BOPなら2~3分を目安に一旦淹れてみて、お好みで調整しましょう。
(ミルクティーの場合は長めに蒸らした方が紅茶感を楽しみやすくなります。)
その他の表記
OP、BOP、F、Dという4つの等級区分をご紹介しましたが、この他にも様々な表記が存在します。
地域によっても変わってくるのですが、例えば
- FTGFOP
- FBOP
- BOPF
- FD
などがあります。
複雑に見えますが、基本的にそれぞれ右端のOP、BOP、F、Dが、先にご紹介したサイズを示す標記に当ります。
そして、左の方にあるFTGF(ファイン・ティッピー・ゴールデン・フラワリー)やF(フラワリー)などは、サイズ以外の特徴(芯芽が多い、など)を表現しています。
ただし、BOPFはブロークン・オレンジ・ペコー・ファニングス、つまりBOPより小さい茶葉、という意味になります。
Fは少しややこしいですが、右端にあったらサイズに関する表記ファニングス、左の方にあったらファインやフラワリーなどサイズ以外の特徴の表現と考えられます。
つまり、FBOPのFはフラワリー。
BOPFのFはファニングスです。
まとめ
以上、紅茶の等級区分についてのお話でした。
さりげなく書かれているアルファベット達も、意味が分かると楽しく感じられますね♪