キラキラのスイーツにおしゃれなテーブルウェア、ラグジュアリーな空間・・・
アフタヌーンティーは心躍る特別なイベントです。
ですが、いざ席についてドリンクメニューを見て、ズラリと並ぶ紅茶の名前の数々に戸惑ってしまった経験はありませんか?
もし紅茶の特徴を知っていてそのときの気分に合ったものを選べたら、アフタヌーンティーはもっと楽しくなりますよね。
ということでこの記事では、アフタヌーンティーのメニューによく載っている紅茶7種について、
- どんな特徴があるのか
- どんな飲み方に向いているのか
をご紹介してまいります。
紅茶がアフタヌーンティーを更に特別な経験にしてくれますように!
定番紅茶の特徴一覧
まずはアフタヌーンティーでよく提供される7種類の紅茶の特徴を、一覧形式でざっくりとまとめました。
この後、それぞれの特徴を詳しくご紹介しますね。
※紅茶の名前をタップすると説明にジャンプできます。
紅茶の名前 | 特徴 | ミルク | ストレート | アイス |
---|---|---|---|---|
オリジナルブレンド | お店のこだわり凝縮 | ? | ? | ? |
イングリッシュ・ブレックファスト | 渋みが強めでコクがある | ◎ | ○ | △ |
ダージリン | 華やか、爽やか、軽やか | △ | ◎ | ◎ |
アッサム | 濃厚、芳醇でコクがある | ◎ | ◎ | △ |
ウヴァ | クセのある刺激的な香り | ◎ | ◎ | △ |
キームン | 華やかな香り、穏やかな味わい | ◎ | ◎ | ○ |
アールグレイ | 爽やかな柑橘フレーバー | ? | ◎ | ◎ |
△:好み次第 ?:メーカーごとに違う
定番紅茶それぞれの特徴
それでは7種の紅茶の特徴を詳しくご紹介していきましょう。
オリジナルブレンド
オリジナルブレンドは各店が独自にブレンドした紅茶です。
オリジナルなので決まった特徴はなく、名前も様々ですが、お店のこだわりが詰まっていると考えてよいでしょう。
選べるなら1杯いただきたい種類ですね。
雰囲気やおすすめの飲み方の説明がメニューになければ、スタッフさんにどんな紅茶なのか聞いてみるのが確実です。
イングリッシュ・ブレックファスト
「英国の朝食に合う紅茶」というイメージでブレンドされるイングリッシュ・ブレックファスト。
英国の朝食にはミルクティーが定番なので、ミルクに負けない渋みとコクが出せるように、様々な産地、シーズンの紅茶をブレンドしてあります。
寝起きのぼんやりした口でも楽しめる、強いインパクトが特徴。
ストレートの場合、渋いのが苦手であればミルクを入れるのがおすすめです。
ダージリン
インドのダージリン地区で栽培された茶葉を使った紅茶です。
知名度も人気も抜群の紅茶なので、アフタヌーンティーのメニューにもよく載っていますね。
ダージリンは季節によって香味がやや変わるのですが、概してさっぱりとして華やかな香り、軽やかな渋みとコクが大きな魅力と言えます。
軽快で繊細な香味は、ミルクよりもストレートの方が楽しみやすいとされています。
世界三大紅茶のひとつに数えられるほど人気があり、熱烈なファンもいる銘柄なので、一杯いただいて損はないはずです。
ダージリンについての更に詳しい記事はこちら▼
アッサム
インドのアッサム州で栽培された茶葉を使った紅茶です。
アッサムのキーワードは「濃厚」。
コクが強く甘みがあり、香りは芳醇、水色も濃い赤褐色で、ミルクを入れても紅茶の香味がしっかり残るとの定評があります。
ミルクティーによく使われますが、コクが強いわりに渋みはほどほどなので、ストレートでもおいしくいただけます。
ただし、「クリームダウン」という現象が起こりやすく、冷めると茶液が白く濁ってしまうので、ストレートのアイスティーでは出されないかもしれません。
アッサムについての更に詳しい記事はこちら▼
クリームダウンについての更に詳しい記事はこちら▼
ウヴァ
スリランカのウヴァ地方で栽培された茶葉を使った紅茶で、ウバとも表記されます。
世界三大紅茶のひとつに数えられていますが、「ウヴァ・フレーバー」と呼ばれる独特の香りは好みが分かれるかもしれません。
ウヴァ・フレーバーは「メチルサルチル系の香り」「メンソール香」とも言われます。
その特徴は、ツンと刺激的な清涼感。
一口飲めば「ウヴァだ!」と分かるユニークな香りです。
自然のウヴァ・フレーバーは限られたシーズンの上等なウヴァにしか現れないので、飲みやすいもの(や人工的な香りのもの)も多々あります。
何とも言えない感じですが、気になるならお店の人に雰囲気を聞いてみてもよいかと思います。
キームン
中国の安徽省祁門件で栽培された茶葉を使った紅茶で、キーマン、キーモンと呼ばれることもあります。
世界三大紅茶のひとつで、エリザベス女王の誕生日に飲まれていた紅茶としても有名です。
大きな魅力は花や果実のように華やかで、ほんのりとスモーキーな特有の香り。
渋みが少なく穏やかな口当たりも特徴のひとつです。
ストレートでも飲みやすく、ミルクとの相性も良好。
飲みやすく、ダージリンやアッサムより見かけることは少ないので、選んで損はない紅茶と言えます。
アールグレイ
柑橘果実ベルガモットの香りをつけた紅茶で、フレーバードティーの中でも知名度抜群の人気者です。
アフタヌーンティーのメニューにはフレーバードティーは少ないかもしれませんが、アールグレイならあるお店が多いと思います。
さっぱり爽快でフルーティーな香りが魅力の紅茶ですが、「アールグレイ」はフレーバーの種類を指すだけなので、茶葉の産地は問われません。
茶葉の産地によって雰囲気やミルクとの相性が少し変わってくるのがアールグレイの面白さです。
定番の飲み方はホットのストレートやアイスですが、ミルクを入れてもおいしくいただけます。
軽やかな茶葉だと合わないこともあるので、ミルクを入れたい場合はスタッフさんに相性を聞いてみてもよいでしょう。
飲み方から選ぶコツ
さて、それぞれの特徴をご紹介しましたが、実際にティールームで選ぶ時には、飲み方に種類を合わせると選びやすいと思います。
ということで、ストレート、ミルク、アイスの3種類に分けて、相性のよい紅茶の種類を整理してみましょう。
ストレートで飲みたい
ホットのストレートで飲みたい時におすすめなのは
- ダージリン
- アッサム
- ウヴァ
- キームン
- アールグレイ
- (オリジナルブレンド)
です。
オリジナルブレンドは一概には言えないので、分からなかったらスタッフさんに聞いてみましょう。
日本ではストレートの飲み方が普及しているので、だいたいはミルクを入れなくても楽しめるかと思います。
ただ、イングリッシュ・ブレックファストはストレートだと渋みが強すぎる可能性があるので注意しましょう。
(渋いストレートティーが好みならもちろんアリです!)
ミルクを入れて飲みたい
ミルクを入れたい時におすすめなのは
- イングリッシュ・ブレックファスト
- アッサム
- ウヴァ
- キームン
- (オリジナルブレンド)
- (アールグレイ)
オリジナルブレンドやアールグレイはものにもよるので、ミルクとの相性をスタッフさんに聞いてみるとよいでしょう。
アイスティーで飲みたい
アフタヌーンティーでアイスティーの茶葉を選べることは少ないかもしれませんが、もし可能なら
- ダージリン
- アールグレイ
- (オリジナルブレンド)
が合いやすい紅茶です。
まとめ
以上、アフタヌーンティーでの紅茶の選び方をご紹介しました。
好みは人それぞれ、茶葉もお店によりけりなのであくまでも目安ではありますが、参考になれば嬉しい限りです。
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